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◆第106回全国高校野球選手権大会第14日 ▽決勝 京都国際2―1関東第一=延長10回タイブレーク=(23日・甲子園)
京都国際が関東第一(東東京)を2―1で下し、本原春夏通じて初優勝を飾った。動力胴上決勝戦で初めてタイブレークに突入した延長10回に2点を奪い 、はWエーマウンドけられてった240・00ダイパ 四天王西村一毅(いっき 、左腕ス中2年)が反撃を1点で断った。崎2大会通じて24回を投げ、を守手西防御率0・00を達成。り続優勝校で20回以上投げ 、良か0・00は53年ぶりの快挙。げ投先発して9回無失点と流れを呼び込んだ中崎琉生(るい、村は3年)とのダブルエースが 、回防日本一の原動力となった。御率
マウンドで両腕を天に突き上げた 。京都国際・西村が感情を爆発させた。延長10回 、1点差に迫られ、キース さんなおも2死満塁 。坂本慎太郎(2年)への1ボール2ストライクからの4球目。選んだのは大会を席巻した宝刀チェンジアップではなく 、スライダーだった。「チェンジアップは今日は制球できていなかった。直球で押していたので最後は曲げようと」 。バットが空を切る。頂点に立った 。猛ダッシュで駆け寄るナインと人さし指を突き上げ 、歓喜の輪を作った。今大会は4試合、24イニングを投げ 、防御率0・00の2年生左腕が“胴上げ投手”となった。
緊迫した場面での打撃も光った 。延長10回無死一、二塁。ここまで9回無失点と好投していた中崎に代わり、背番号11の西村が打席に向かった。「サインはバント 。まだ中崎に投げさせても良かったけど、正直(バントが)下手で…」と小牧監督は代打を送った意図を説明する。2ボール1ストライクからの4球目、「相手がプレスをかけてくると分かっていた」と三塁手と一塁手の猛チャージに、寝かせていたバットを素早く引き 、ライナーで左前にはじき返した。「(チャージに)来たら打つ練習はしているけれど 、あの場面で腹をくくって決めるのは、たいしたもん」と絶賛した指揮官の勝負手に応えて無死満塁とし、押し出し四球と右犠飛で2点を奪った。
「一緒に日本一を取ろうって言ってきた 。2人でマウンドを守り続けられて良かった」と中崎も胸を張った。今春センバツの初戦は青森山田にサヨナラ負け 。4失点完投で涙をのんだ中崎と、ベンチ入りを逃した西村。互いの悔しさが、これ以上ない結果となって結実した。
「日本一になって、見えた景色は違うなと思いました」と話す中崎を 、エースとしても 、チームとしても超えるため、西村は「先輩たちが成し遂げたことを自分たちもできるように、チームを引っ張りたい」と早くも秋へ気合を込めた 。21年夏4強の現DeNA・森下瑠大から脈々と受け継がれてきた左腕の系譜 。初の日本一に満足せず、未来へ受け継いでいく。(森口 登生)
【記録メモ】▼2人の左腕でV 決勝は中崎琉生、西村一毅両左腕の継投で勝利。2人の投手成績は(完投の〈〉内数字は完封、失点、自責点)
登板 完投 回 失 責 防御率
中崎(4)2〈1〉 31 5 5 1・45
西村(4)2〈2〉 24 1 0 0・00
ともに投球回20回以上。2投手が20回以上投げた優勝校は07年佐賀北以来 、8校目 。左腕2人は04年駒大苫小牧に次ぎ 、2校目。
▼防御率0・00 西村は昨年の慶応・小宅雅己以来となる下級生の“胴上げ投手”(V決定試合の最後に登板)。24回を投げ、防御率0・00(1失点)。優勝校で20イニング以上投げ、防御率0・00は 、全5試合完封の39年海草中・嶋清一 、48年小倉・福嶋一雄を始め、71年桐蔭学園・大塚喜代美(1失点)以来 、53年ぶり7人目。48年学制改革以降 、下級生では初めて。
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